日本のTVアニメーションの制作は、以下の様な流れで行われています。 大きく別けて、3つ。企画段階のプリプロダクション、実際の制作作業が行われるプロダクション、制作後の ポストプロダクションです。
企画書が作成され、出資者を募ります。出資者が決まり制作出来るだけの資金が集まったら、出資者による制作委員会が組織されます。 制作に関する予算、制作会社などが決まります。早ければこの段階から、監督やキャラクターデザイナーなどの主要スタッフが決まり、 シナリオ、絵コンテの制作、キャラクターや背景関連の資料が作成されます。
制作された、シナリオを元に絵コンテが書かれます。この絵コンテによって、以降の制作作業の全てが決まります。 監督の決定稿となった絵コンテを元に作画作業に入ります。まずは、作画打ち合わせをします。監督、演出を交えて、各カットごとに担当する原画担当者と作画方針の指示、確認が行われます。 この内容を組んで、原画担当者がレイアウトを作成します。レイアウトでは、画面内のキャラクターと背景が描かれます。
ポストプロダクションは編集、録音を行うアニメの最終工程です。声優さんはこの工程から関わります。
まず初めに撮影工程から出来上がってきたカットを順番通りに並べ、メインスタッフが集まり足りないところ、多いところ切り取る編集作業を行います。専門用語でカッティングと呼ばれる作業です。
このカッティングが済んだ映像に声優さんと音響スタッフがキャラクターのセリフを当てるアフレコが行われます。
同時に効果音、音楽がカッティング映像に当てられ、音声と合成し、アニメ映像が完成します。
ここまでに1話が約一年、それ以降の話数が3か月スパンで制作されます。